『月木通信2018』-最近起きたこと

最近、この留学生活で一番悲しいことが起きました。これです・・・。

割られてしまった気に入りのお土産です…

割ったんじゃありません、割られてしまったんです。しかもこれ、成都の旅行のお土産だったんです、自分への(笑)。ガラスの内側に絵が描かれていて、職人さんにその場で自分の好きな言葉や名前を入れてもらえるというものです。ガラスの内側に色を付けるために細いペン状のものを小さな穴から差し込み、それを周りにつかないように職人さんが器用に丁寧に書いてくれます。WeChatで支払いをしようとしたら、「日本にもWeChatがあるのか!」と驚いてもらったり、留学の話や成都の話などを頑張って中国語でして楽しかった思い出もありましたし、この物自体もとても気に入っていました。帰国まで袋にしまっておくのは寂しかったので私はいつでも目に付くように、腕時計と一緒に電気スタンドに掛けていました。

先日、私の机の電気スタンドが壊れてしまい、寮の受付に行って変えてもらったのですが、その新しい電球があまりにも明るすぎたので、また後日別の物に変えてくれることになりました。そして事件当日、授業が午後からだったので私はゆっくり寝ていました。朝、私が目を覚ますとルームメイトが嬉しそうに、私に今朝担当の人が交換しに来てくれたと報告してくれました。わたしもすごくうれしかったのですが、そのあと少し残念そうに彼がこれを割ってしまったことを伝えてくれました。寝起きだったこともありすごくショックを受けてしまい、人生で初めて唖然としました。別に高いものではありませんし他人にあげるものでもなかったので大したことないはずなのに、私の知らないところでこんなことが起きたことに怒りさえ感じていました。しかしその時にはもう割ってしまった彼は帰っていましたし、私を起こさず彼を部屋に入れて作業させたルームメイトにも悪気がなっかたのも知っていたので、逆にこの気持ちをどうすればいいか分からず母に電話して慰めてもらいました(笑)。

「逆に言えば、見知らぬ土地で約三カ月留学生活を送っていて、たったこれしきのことが一番つらいことだと感じるなんて私は相当幸せな留学生活を送っているのだ」、「これで割れてしまうなら日本でもきっとすぐ割れてしまっただろう!」・・・今ではこういう風にポジティブに思っています。日本だと一人暮らしがメジャーですし、仕事に関わることは責任の所在を明らかにするのが普通なのでこういうことはあまりないと思います。許可なしに私物に触って壊したなんてあってはいけませんから。中国は義理で動く人が多いのかもしれません。実際にこの後も業者の人は3.4回来てくださって、一番快適な電球を何度も探してきてくれました。私はどれでもよかったんですけどね(笑)。本当に優しいです。

ちなみに北京師範大学の寮では、それぞれの部屋に1人1つゴミ箱があり、毎日係の方が換えてくれます。聞くところによると、たまに私物に触られることもあるそうです。私も部屋に帰るとドライヤーとヘアアイロンがなくなっていて、半泣きで探したら、今まで開けたことのない引き出しにしまわれてことがありました。こういうこともあり、対策として、ごみ箱を扉の近くにおいて中まで入る必要のないような環境づくりや、ドライヤー・ヘアアイロン、カメラなどは目につかないようなところに置いています。「自分の身は自分で守る」を痛感しています。危険は防ぎようのないものではありますが、できるだけの対策は必要です。残りの留学生活、旅行も、気を抜かずに目を光らせて安全に努めたいと思います。

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