北京に来てから、中国での生活と飲み物は切っても切り離せないものだとつくづく感じていました。特にお茶。
私も、飲み物といったらお茶、帰宅したらとりあえずお茶、何を食べるにもお茶、トーストにもお茶という家で育ったので、ミネラルウォーターはあまり飲み慣れません。できることなら、ずっとお茶を飲んでいたい。そんな私でも日本で生活しているときはマイボトルを持ち歩くことはそう多くありません。(鞄の中でかさばって重いので)。
しかし、北京ではマイボトルを持ち歩く人がとってもとってもとっても多いのです。鞄にいれずにそのまま持ち歩く人もたくさん!市販のミネラルウォーターを持ち歩いている人がいたら、外国人なのかな~と感じるくらいです。(実際はそんなことないです。言いすぎました)
マイボトルも、ペットボトルサイズのものから、ひとくちで飲みきれそうなサイズのもの、時折大きめの瓶を水筒として使っている人もみかけます。また中にお水を入れている人もいれば茶葉を直接入れている人も。学校やオフィスには大体お湯を補給できる設備があるので、茶葉を入れておけば、何杯もお茶が飲めるのです。
そして今日、初めて茶館に来てみました。留学期間も残りあとわずか、やってみたいことあるかなぁと考えていたら、お茶が好きなのに一度も茶館に行ったことがないと気が付きました。不覚です。ので、クラスメイトおすすめの茶館に行ってみました。
ただ、友達ともいったことがないので、扉を開ける瞬間はドキドキ。ドアに手をかけて30秒深呼吸しました。
中に入ると、女性の方が優しく声をかけてくださり、緊張する必要なかったなぁと。内装は、中庭のような空間や畳の部屋があったり、天井には梁が見えていたりと、とてもおしゃれな「おばあちゃんち」という感じがしました。とても落ち着きます。
席に着くと、お店の方が一つ一つのお茶を丁寧に説明してくださり、季節や好みを考慮しながら一緒に選んでくれました。とても静かで落ち着いていて、自分の家のようです。
白茶というまだ飲んだことのないもの(とってもポピュラーで毎日飲む人もたくさん!)を頼んでみました。
茶葉の入った急須と茶こし、一旦お茶を移すためのもの、飲むための容器、そしてお湯がでてきて、自分で淹れながら時間を過ごすことができます。何度も温かいお茶が飲めること、茶こしと一旦お茶を移す作業によって茶葉が口に入りにくいこと、温度を調整できることなどなどグッときてしまいました。茶器セットほしい…。
初めて飲んだ白茶は、じっくり飲んだことも関係あるのでしょうか、とっても甘くていい香りがしました。今まで飲まなかったのがもったいない。。。
ときどきお店の方が席にきて、「どこからきたの?」「どうやって知ったの?」「おいしい?」「ぬるくなってない?」「こうするともっとおいしさをキープできるよ」など話しかけてくださいます。さながら家です。
北京での生活は残り2週間となってしまいましたが、少なくともあと2回は来たいと思います。一人でも、友達とでも。今日は外の景色の見える窓側の席を選んで座ってみましたが、次回はぜひ屋根裏部屋のようなところを利用してみたいです。靴を脱いで上がれます。もう家ですね。
【S】