『火金通信2021』’助けられること’と’ ’助けること’

大切なことはいつもサンドイッチが教えてくれる

アニョハセヨ~。
先週、韓国は雨が降ったりやんだりと、不安定な天気が続きました。
さてさて、留学がはじまってから3食のごはんに迷います。
実家暮らしとは違い、寄宿舎では自力で食料を調達しなければなりません。
最近は節約と健康のため、毎朝サンドイッチ作っています。

このサンドイッチづくりを通して分かったことがあります。それは、「土台」の大切さです。パンの上にレタス敷きその上に具を乗せるのですが、このレタスが重大な役目を果たすことに気づきました。レタスが不安定だと、きれいに具をのせたつもりでも食べている途中で具がこぼれてしまいます。

サンドイッチにおいてレタスが土台として重要なように、研究においても専攻の目的が土台として重要であることに気づきました。そこで、もう一度初めに立ち返って、大学のサイトに載っている自分の専攻の紹介文を読むことにしました。すると、研究の軸が見えて来るようになりました。このように、サンドイッチが僕の助手になってくれました。

マホ復活!

スマホが車に踏まれて4週間が過ぎ、ようやく Amazon から新品が届きました。寄宿舎では、届いた荷物は専用の部屋に運ばれます。しかし、その部屋の存在を知らなかったので荷物を受け取れていませんでした。僕の状況を知ったルームメイトのD君は、運ばれた荷物が保管される「秘密の部屋」の存在を教えてくれました。

スマホは届いたものの、LINEアカウントの引継ぎに関して問題が起こりました。引継ぎには以前使っていたスマホを起動させなければいけないのですが、電源がつかない状態だったため諦めかけていました。そこで、新しいLINEアカウントを作ろうとしていたのですが、D君がパソコンからできる方法を教えてくれました。その助けによって、僕のインフラが守られるようになりました。

  『いかずに死ねるか』(中国語訳版)


実はD君と、意外な共通点がありました。
僕が学芸大を目指すきっかけとなった本『いかずに死ねるか』(中国語訳版)を、彼も読んでいたのです。
共同生活がはじまって2週間しかたっていないのですが、彼にはたくさんお世話になっています。

いつしか、人に助けてもらうことに申し訳なさを感じるようになりました。なので、誰かを助けようと思っても、一歩踏み出すことがむずかしくなりました。けれど、「次自分が誰かを助けるために、今は助けてもらおう」と思えば、そんな抵抗感も無くなるのではないかと思います。

竜とそばかすの姫から感じたこと

金曜日には授業の課題をすべて終えることができました。
そこで、今年の夏に日本で大ヒットした映画『龍とそばかすの姫』を観に行ってきました。
この映画は、現実の世界と仮想現実世界「U」が舞台となって、主人公の‘鈴(ベル)’が「U」の中で隠されていた歌の才能を呼び覚まし、歌によって一人の少年’けい君(竜)‘を救い、それを通して’鈴(ベル)‘自身が幼い頃から抱えていた心の傷を乗り越えていく物語です。

’鈴’の母は‘鈴’が幼い頃、氾濫しそうな川の岸にいる子どもを助ける代わりに、命を落としてしまいます。‘鈴’は母親が自分を置いて見ず知らずの子を助けるために死んだ理由が分からずトラウマを抱え、大好きだった歌が歌えなくなってしまいます。

‘ベル’は「U」の中で出会った’竜‘に、自分と同じ心の痛みを感じ現実世界の彼を助けようと現実世界の’竜‘(けい君)を探し始めます。’ベル‘は「U」の世界で ‘けい君‘のために本当の自分(鈴)の姿を現すようになります。そして、自分の命を犠牲にしてまでも子どもを助けた母の心を知るようになります。映画のクライマックスでは、’鈴’の心と、‘鈴’の歌を聴くみんなの心が共鳴し、「U」の空間が光に包まれるシーンが印象的です。

この映画を通して、自分の身を削って助けようとしたときに、同じ心を知るのだと感じました。そして、心の痛みに共感することが、助けたい気持ちの源泉になるのだと思いました。そんな共感力を持ちたいなと思います。また、一人の切実な思いはたとえその背景が分からなくとも、人々の心に伝播し共鳴するのだと思いました。このように『竜とそばかすの姫』から、‘助ける’ということを深く学ぶ機会になりました。

今回映画を見て学んだことは、自身の研究にも繋がるように思います。世界には、環境問題によって苦痛を受けている人が多くいますが、このような人たちに共感を持てる社会にすることが問題改善のきっかけになると考えます。’助けたい‘という思いを伝播させ’鈴‘のように世界を変えるために、自分に何ができるか模索しながら研究を進めていこうと思います。

今週は’助けられること‘と’助けること‘について学ばせていただきました。
それでは、また来週会いましょう~。
アンニョンヒケセヨ(さよなら)~。

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