『火金通信2021』目から鱗が落ちた

皆さん、こんにちは。
現在、ソウル教育大学大学院<環境・持続可能発展教育専攻>に所属している【T】です。

早いもので、留学から4か月が経ちました。
先週は、韓国語で授業発表をしたり、徹夜で最終レポート書き上げたりと、
下のクマさんのようにへとへとになりました。

カフェにいたクマさん、その気持ちわかります。

それでも、生活の中で見つけるちょっとした喜びが、元気を与えてくれるものです。

 韓国には「1+1」という文化があります。
「1+1」の表示がある商品を買うと、もう一つ無料でついてくるというサービスです。
コンビニやスーパー、眼鏡屋さん、ソウルは「1+1」で溢れています。

 眼鏡も意外ですが、一番驚いたのはケンタッキーです。
韓国では、毎月一日に、<ケンタッキーの日>がやってきます。
該当するチキンを買うともう一つ無料でもらえるので、2つ買えば2つ無料でついてきます。
韓国へ来てからは、毎月楽しみにこの日を待っています。

 12月1日も、欠かさず訪問させていただきました。
注文したチキンを待っていると、店の真ん中の席に座る一人の男性に目がゆきました。
胸板が厚く、いかにもカラダを鍛えてそうなその男性は、
背筋を伸ばし正面を見つめ、嬉しそうにチキンを掴んで食べていました。
<ケンタッキーの日>を待ちわびていた人の中で、彼の右に出る人はいなかったと思いました。
その日はまさに彼のためにあったようなものです。

 幸せそうにチキンを食べる彼の姿を見て、
こちらまでも幸せな気持ちになるとともに、目から鱗が落ちました。
授業で環境問題について学ぶ中で、食肉生産による環境被害についても知るようになります。
動物の倫理や環境破壊のことを深く考え始めると、何が正しい食行動なのか分からなくなってきます。
実際に、<ケンタッキーの日>を楽しみにしていたものの、罪悪感もあったのです。

しかし、チキン一つ(実際には6つくらい)で幸せになる人がいる、
その事実に目を向けてみると、簡単に良い悪いでは片づけられないのだなと気づきました。
そして、自分の考えが狭かったなとわかり、ちょっぴり救われたような気持になりました。

帰りは、カフェでコーヒー

一度ついてしまった考えや認識はなかなか捨てることができないけれど、
何かの拍子に目から鱗が落ちるように剥がれる瞬間があります。
その瞬間は、異文化での体験や、他者と生きる中で訪れるのだなと感じます。

先週は、発表や課題に追われてへとへとでしたが、
以外なところで絡まっていた心の糸がほどかれる体験がありました。
それではまた、来週~。
さようなら~。

【T】