『火金通信2022』休日

こんにちは。
ソウル通信火曜日担当の【T】です。

少し前の話になりますが、3月9日(水)は第20代大統領選挙の日でした。
学校の図書館が閉まっていたので不思議に思い事務の方に尋ねるとその日は祝日でした。
なんと韓国の選挙の日は祝日だそうです。
研究を進めようと意気込んでいても、休日とわかると力が抜けてしまいます。
けれど、この日は思い切って友人と食事に行きました。

さて、今年から在学生がサポーターとして生活面、勉強面のお世話をしてくれるようになりました。
顔合わせを兼ねたオンラインのガイダンスがあったのですが、終わった後すぐにサポーターの子から連絡が来て食事に誘ってくれました。

韓国ではよく「빠리 빠리!(パリ、パリ!)」と言うのですが、人を急かすときなどに「速く速く」という意味で使います。本人も自分のことをせっかちだと言っていましたが、本当に何でも速くすることが韓国の特徴なのだと感じた体験でした。

チジミを食べたいと告げると、おすすめのお店を紹介してくれました。薄い平らなものをイメージしていましたがオムレツのような料理が出てきて驚きました。韓国でも日本同様平らなチヂミが標準なのですが、今回食べたものはそのお店特有なのだそうです。

牛肉チヂミ

続けて現地で有名なチュックミ(イイダコの料理)のお店にも連れて行ってくれました。
とても辛いと脅されましたが、韓国料理にもだいぶ慣れたのでおいしくいただくことができました。(イイダコ、エビ、サムギョプサル、野菜が辛いソースで炒められています。)

会話の中で特に印象的だったのが、兵役についてです。
韓国には徴兵制度があり男性は必ず1年半の兵役を経なければなりません。
一般的には大学に入学してから1年後に入隊するそうですが、ソウル教育大学の学生は教員になった後に入隊する人が多いようです。なぜかというと、教員採用試験に向けて準備する必要があり軍隊に入ると勉強ができないからだそうです。
サポーターの子は教員志望ではなく、すでに兵役を経験したと言っていましたが、1年半の兵役が含めて自分の人生設計をしていくのだな…と文化の違いを感じました。

チュックミ→締めのチャーハン

先々週の土曜日のこと、<ソレマウル>という地域を訪れました。
ここは在韓フランス人のほとんどが住んでいるそうで、おしゃれな街だと聞き一度訪れてみたかった場所でした。実際に行ってみると、通りにはフランス料理屋、パン屋、カフェが並んでいて、フランスの方にとっては住みよい場所なんだなと感じました。

一つでもカフェに入ってみようと思いマップで検索してみると、位置が全く違う<ノンサッピョン駅>が登場しました(笑)(韓国のマップはたまにこのような現象が起こります)行くべきか検討しようとすると、ちょうど左からノンヒョンピョン駅に向かうバスが来たので、反射的にバス停まで走り、迷う暇もなく出発していました。

ノンヒョンピョン駅周辺はエキゾチックな雰囲気を醸していました。
様々な国籍の方がいて、日本でいう新大久保のような駅でしょうか。マップを見てわかる通り、とにかくカフェが多いかったです。(ドラマの撮影にも使われているそうです。)

「VALUTO COFEE」というお店に入り、抹茶&小豆のケーキとチョコチップクッキー、ラテを注文しました。ちなみにケーキはホイップクリームを乗せて提供してくれます。クッキーは厚い&しっとりしていて食べ応えがありました。

この日はソレマウルで過ごす予定が地図アプリのいたずらで、異国風のノンサッピョン駅を訪れるようになりました。

こんな観光記事を書いていますが、実は休むのが得意ではありません。
体力に自信がある分どうやって休んだらよいかわからない時があります。
気持ちはやろうとするけれど体はついて来ていない、なんてこともよくあります。
心の奥には焦り、不安、心配があるのかもしれません。

けれど思い切って街へ出てみると思いもしなかった展開がありとても充実します。
休日は字のごとく休むことが良く生きるための法則なのかもしれません。

それでは、また来週さようなら~
【T】