こんにちは。
ソウル教育大学教育専門大学院に留学している【T】です。

先週、留学生の友人たちが誕生日パーティーを開いてくれました。
授業後、グラウンドに集まり食事やカードゲームを楽しんだ後、誕生日ケーキのサプライズもありました。
数週間前から計画を練ってくれたようで、本当にうれしかったです。

自分は彼らに何をしただろうかと考えると、とても不思議です。
出会った人を無条件大切にすることが本来あるべき人の姿なのだと、友人を通して学ばせていただきました。
これから先、留学で出会ったみんなのことを忘れずに生きていきたいです。
(友人たちは経済的に苦しかった期間に、夕食を作ってくれた命の恩人です。)

最近は普段節約する分、休日に外食をしたりカフェに行ったりと、ソウルの街を堪能しています。
先週の日曜日は天気も良く、カンナムに足を運びました。
カンナムは日本の新宿のような雰囲気があり、特に休日は若者で賑わっています。

歩いて向かう(学校から徒歩で約25分)途中に空を見上げると、太陽の周りに円を描くような虹がかかっていました。
晴れの日に見る虹はあまりにも不思議で美しく、空を見上げながら感嘆していました。

以前カンナムを訪れたとき、いつか行きたいと思ったカフェがありまじた。
<ab CAFE>といって、テラス席が充実したアジアン風のカフェです。
そこへ向かう途中、猫カフェのチラシを受け取りました。
そしてこの瞬間、私の心は猫カフェに揺れました。(動物が好きなので)

ab CAFÉの店内はとても混雑していたので、猫カフェに行先を変更しました。
しかし、驚いたことに、猫カフェの向かいにはab CAFEがもう一軒ありました。
どうやらab CAFÉはカンナムに2店舗あるらしく、大きな5階建で屋上と地下も利用できました。

猫カフェとab CAFÉで悩んだ挙句、ab CAFÉに入店しました。
もともと作業をする場所が欲しかったので、
もし猫カフェに入っていたら、猫と遊んだだけで帰宅するはめになったと思います。

注文の際、レジの店員さんから「韓国人ではないですか?」と訊かれ、
「日本人です」と応えると、日本語で対応してくれました。
どうして日本語が話せるのか訊くと、2年前に日本語を勉強したと話してくれました。
せっかくなので店員さんのおすすめドリンク紹介してもらい、バニララテを頼みました。
元々、アメリカーノとケーキを一緒に注文しようとしていたのですが、ドリンクが甘そうだったのでケーキはまたの機会にしました。

注文したドリンクをもって屋上に上がり、青空の下で快適な時間を過ごしました。
一度、トイレを探しに一階まで降りたのですが見つからず、諦めて上に登ろうとすると、
先ほどの店員さんがその様子を見て地下にあることを教えてくれました。

18時を回る頃、退勤後に席にやってきてくれて会話が始まりました。
話を聞くと、その店の副マネージャーさんだったそうで、
ワーキングホリデーで日本に1年間滞在していたと話してくれました。
どうりで日本語が上手なのだと納得しました。

ワーホリの理由も日本のカフェのサービスを学ぶためだったそうです。
カフェの数は韓国の方が多いのに、どうして日本へ行ったのか尋ねてみると、
接客のレベルが日本の方が高いからだと言っていました。
おもてなしの文化は韓国にまでも届いていたようです。

日本人と話すのに慣れているのか、韓国語を聞き取りやすいようにゆっくり話してくれました。
夕食に誘っていただきましたが、まだ作業が残っていたので断らせていただきました。
ですが、連絡先を交換し、また食事に行こうという話になり別れました。

副マネージャーさんが帰宅した後、やっぱりケーキが食べたくなりショーケースを見にいくと、
来店した時にはなかったチョコレートケーキが並んでいました。
ずっしり系のチョコレートケーキが好きなのですが、まさにお目当てのものでした。
値段は8500ウォン(約850円)と、少々お高目だったのですが、食べ応えがあって払った分の対価を得たと思います。
元々ケーキを一緒に注文しようとしていたので、おすすめのドリンクを聞いていなければ、
ずっしりチョコレートケーキとで出会うことはありませんでした。
副マネージャーさんにカムサハムニダ!

自分の計画を捨てて流れに身を委ねてみると、思いもよらなかった出会いが連続して起こります。
予想外だからこそ記憶にも残り、スリルも感じるのだなと思います。
研究も同じく、自分の計画はあっても教授のアドバイスを素直に受け入れてみると、自然に道が開けることがあります。
結局、いつも誰かの力を借りながら生きるくらいが、ちょうどよいのかもしれません。

先週はカンナム駅にて猫カフェのチラシに導かれ、日本語が上手なカフェの店員さんと仲良くなりました。
観光を通しても、自分らしい生き方を学んでいる気がします。(笑)

それでは、また来週も会いましょう。
さようなら~
【T】