『火金通信2022』新しい場所

こんにちは。
ソウル教育大学大学院にて留学中の【T】と申します。
韓国ではセミが鳴き始め、すっかり夏の季節になりました。

今日もソウルの街を探検したエピソードをお伝えしたいと思います。
日曜日の午後、[ソレマウル⇒梨泰院(イテウォン)]のコースを巡ってみようと思い、ルームメイトに話してみると、『モンマルトン公園』を紹介してくれました。
お昼をどこで食べるか迷っていましたが公園ならばお弁当が食べれると気づき、昨日炊いたお米と友人からもらったマーマレードをもって早速出発しました。

バスを使うと学校から20分ほどで『モンマルトン公園』に到着します。
休日でありましたが、人が少なく静かで、のどかな雰囲気を感じました。
広場には人工芝が敷かれていて、バトミントンをしている家族連れや、犬を散歩している人を見かけました。
在韓フランス人が多く住む町だからでしょうか、西洋風の像やお花畑があり、印象的でした。

お弁当を食べて、バスに乗って梨泰院に向かいました。
駅に着いたものの行く場所を決めていなかったので途方に暮れる気持ちでした。

スマホの画面には「인터넷(インターネット)」という単語が表示されたので、NEVER MAPでカフェを検索してみると、ケーキ専門店の『キエリ』というカフェが出てきました。
お店の前には、「すぐに入らずインターホンを押してください」との走り書きがありました。
すぐに店員さんがやって来て、店内に案内してくれました。

『キエリ』では時間制限があり、1時間20分でお店を出なければいけません。
机には「静かなカフェを作るために、静かな声で話してください」との注意書きもあります。

サイトの写真を見たときは<パンプキンチーズケーキ>を食べたいと思ったけれど、レジの横のショーケースを覗くと、セサミチーズケーキが一つだけ残っていました。
自分では絶対選ばないケーキだったので、思い切って注文してみました。
食べてみると、予想以上にチーズの味がしっかりしていて非常においしかったです。

この日の計画はイテウォンで終わりでしたが、帰るべきかもっと進むべきか迷いました。
夕方18時を回ったところだったので時間もあり、もう少し進んでみようと思いました。
どこへ向かえばよいかわからなかったのですが、以前マップにブックマークしていた『ロココ』というカフェを発見しました。
ケーキでお腹はいっぱいになり夕飯はいらなかったけれど、試しに歩いて行ってみることにしました。

カフェについたけれど、やっぱりお腹はすいていません。
しかし、きっとどこかに繋がっていると思い、思いのままに道を進んでいきました。
見るからに何もなさそうな道で、内心どこかにたどり着けるか疑問でした。

15分ほど坂を上っていくと、明かりが見え、商店街のような場所に出ました。
なんとも、下町のような雰囲気。

お店とお店の間に階段があり、下ってみたい気持ちになりました。
そのまま右に曲がるかとも迷ったけれど、横から数人が階段を下り始めたので、その流れに従って進んでみることにしました。

さきに階段を下りた人たちは途中で右に逸れたのでついて行くと『解放村シンフン市場』という所にたどり着きました。

ぐるっと一周できるようになっていて、居酒屋や飲食店がならんでいました。

その中でも、『Cueva Matera』という不思議なカフェを見つけたので入ってみました。
店内は鎌倉のようになっていて、まさに隠れ家という名前がぴったりな空間でした。
21時の閉店と共に、解放村市場を後にしました。

この日は、計画していたところからもう一歩先に行くことができました。
自分の進んでいる方向が合っているのか全く分からなかったけれど、突き進んでみたら思いもよらなかった場所にたどり着きました。
振り返ると、ケーキを食べた時点で帰ろうと思ったのは自分を縛る心だったと思います。
本当はもっと探検したいけれど、いつしかついてしまった、時間を無駄にしてはいけないという考えが邪魔をしました。
それは、無駄に歩き回って何も見つけられなかった経験があるからだと思います。
失敗するのが恐くて、いつしか諦めるようになってしまったのではないかと…

新しい場所に行くときは、必ず不安があります。
どこにたどり着くかわからないし、もしかしたら時間の無駄になってしまうのではという心もあります。
その不安に打ち勝ってこそ、新しいところに行けるのだと気づきました。
残り少ない時間、一瞬一瞬を大切にして過ごしていきたいです。
それでは、さようなら。
【T】