こんにちは!北京師範大学に留学している【S.K】です。
師範大学での一学期目が終わり長期休暇に入ってから一カ月ほどが経ちました。中国ではもうすぐ春節が始まるため、授業の終わった現地の学生は実家に帰る人が多く、大学内はとても静かです。インドネシアやベトナムから留学してきた友達も春節を祝うために一時帰国する人が多いです。
春節を祝うのは中国だけではないんですね。留学するまで身近なアジア圏の国々についてあまり詳しくなかったので、さまざまな国の人と交流する中で多くの学びがあり、すごく面白いです。大学内の街灯には春節用の赤い提灯が掛かり、大学を彩ってくれています!

早いもので留学が始まってから5カ月が経過しました。この5カ月で中国語力は間違いなく上がったし、中国に関する文化や歴史、地理などへの理解も深まりました。しかし、留学前の自分が想像していた中国語力にはまったく到達していなくて、現地の人とたわいもないおしゃべりをしたり、自分の気持ちをしっかりと伝えられたりするレベルにはなれていません。やはり何事も、学びやすい環境を自分で選ぶことは大切ですが、それ以上に、時間をかけて毎日コツコツと努力し続けることが大切なのだと感じています。
この5か月間で、多くの葛藤や悩みも経験しました。同じアジア圏で生活習慣や文化が似ている中国であっても、社会のシステムや些細な価値観の違いに悩まされることがありました。
例えばすごく些細なことなのですが、僕は中国の人が公共の場でスマホを使って動画を視聴するとき、イヤホンを使わない人が多くいることに強い違和感を覚えました。日本では公共の場で動画を見るとき、多くの人がイヤホンを使用しますが、僕の中国の友達に言わせると、イヤホンをつけて動画を見る方がコソコソ何かをしているように感じるそうです。イヤホンをつけていなくてもつけていても特に気にならないと言っていました。
留学し始めた時は、その違いを面白いと感じていました。しかし、現地の生活に慣れてくると、電車やエレベーターで聞こえてくる他人の動画の音が次第に不快に感じられるようになりました。そして、不快に感じてしまう自分も相手の文化を理解しきれていないように思えて、自責の念を抱くようになりました。いろいろ悩んだ末、僕は自分が不快だと思う感情を素直に受け入れることにしました。そのうえで、公共の場で動画の音や大きな話し声が気になったときは、イヤホンをつけてその音を遮断し、安心できる環境を自分で作るようにするようにしています。
多文化共生とは、相手の文化を受け入れるために自分の文化や価値観を無理に変えることではないと僕は思います。大事なことは、自分では理解できない文化に直面しても相手を否定せずリスペクトしながら認めること。そして同時に、自分の感じた感情も素直に受け止め、互いに共生できるように糸口を探していくことなのじゃないのかなと感じました。
中国での生活は本当に楽しくて日々いろいろな発見があります。
残りの留学生活もいろいろなことを考え、乗り越えながら頑張っていきたいと思います。
