こんにちは!9月から韓国のソウル大学校師範大学に留学している【S.C】です。

暑い日が続く中、7月末の帰国を控え、約1年間の思い出を振り返りながら過ごしています。約1年間の留学生活を通して、ソウル以外の都市にもたくさん足を運んだため、今回はソウル以外の地方都市の魅力を紹介したいと思います。

①水原(スウォン・수원)

 水原はソウルから地下鉄で約1時間、高速鉄道で30分の都市です。世界遺産に登録されている「水原華城」が有名で、城壁を歩きながら歴史を感じることができます。夕方には夕焼けが、夜にはライトアップが楽しめるスポットです。大きな都市であるため、おしゃれなカフェや飲食店、雑貨屋も多く、若者で賑わっています。グルメとして「水原カルビ」や「トンタク」などが有名です。私のおすすめは「訪花随柳亭」です。「訪花随柳」とは「花を求め柳を辿って逍遥する」という意味で、名前の通り美しい自然を楽しみながら散歩できる場所になっています。元々は軍事指令を出す司令塔としての機能と、周辺の自然環境と調和を成した東屋としての機能を持った場所として建設されたもので、韓国独自の風情と自然の調和を楽しむことができる場所です。

②済州(チェジュ・제주)

 済州は韓国で最も大きな離島で、ソウルからは飛行機で約1時間10分の距離にあります。ハワイや沖縄のような雰囲気で、豊かな自然が魅力の島です。グルメとしては、「黒豚」、「みかん」、「豚肉麺(コギグクス)」、「太刀魚」、「アワビ」などが有名です。チェジュの特徴として個人的に感じたのは、他の都市以上に温かい人柄の方が多いということです。タクシーの運転手さんや飲食店の店員さんなど、私がソウルからきた外国人であることを知ると「ここまでよく来てくれたね、ありがたいよ」という歓迎の言葉と共に、とても親切に接客してくれました。済州は南の島でなんとなく夏のイメージがあるのですが、私は冬休みに訪れました。冬に訪れると椿の花が満開だったり、特産物のみかんが旬だったり、高原で綺麗な雪景色を楽しめたりと魅力が万歳なので、冬の済州もおすすめです!

③釜山(プサン・부산)

 ソウルから釜山へは高速鉄道で約2時間半、高速バスで約4時間、飛行機で1時間ほどかかります。釜山は韓国第二の都市で、国内外から多くの人が訪れる港町です。壁画が綺麗な「甘川文化村」、60年以上の歴史を持つ「国際市場」などが有名で、グルメとしては「デジクッパ」、「ナッコプセ」、「ミルミョン」などがあります。個人的なおすすめスポットは「広安里」エリアと「田浦カフェ通り」です。広安里は釜山の三大海水浴場の一つで、活気のある繁華街のすぐ目の前に大きな海が広がっている場所です。海辺で海水浴や夜景を楽しむことができるだけでなく、市街地に入るとかわいい雑貨屋や服や、カフェも多く、若者に人気のエリアです。田浦カフェ通りは個性的なカフェが並ぶエリアです。住宅や倉庫をリノベーションしたカフェ、コーヒーにこだわったカフェ、食事が美味しいブランチカフェなどさまざまなカフェがあるため、一息つきながら自分の好みに合うカフェを探して楽しむことができます。

④議政府(ウィジョンブ・의정부)

 議政府はソウルから地下鉄で約50分、高速バスで約1時間ほどの距離にあり、休みの日に気軽に訪れることができます。昔から政治の要所として栄え、現在は米軍や韓国軍の部隊が駐屯する都市として知られています。スパムやソーセージが入ったチゲである「プデチゲ(部隊チゲ)」発祥の地としても有名です。ここまで紹介した3つの都市に比べるとかなり落ち着いた雰囲気で、観光地というよりは日常生活圏といった感じです。そんな議政府でお勧めしたいスポットは、「議政府音楽図書館」と「議政府美術図書館」です。それぞれ、普通図書に加え、一般の図書館には置いていないような、音楽や美術に関する専門的な本が多く所蔵されています。音楽図書館にはCDやLPも所蔵されており、実際にその場で鑑賞することもできます。美術図書館は内部の建築がとても美しく、座っているだけでも楽しい場所です。

⑤清州(チョンジュ・청주)

 清州はソウルから高速バスで約1時間半と、比較的アクセスの良い場所にある小都市です。国際空港があるため、清州とソウルを行き来するバスの本数も多く手軽に行くことができます。清州もまた、観光地というよりは日常生活圏で、落ち着いた雰囲気の都市です。国立博物館、古印刷博物館、国立現代美術館もあり、屋内でゆっくりと韓国の歴史や美術を楽しむことができることも魅力の一つです。グルメとしては、甘い衣が特徴の「ホットク」、醤油ダレに浸してから焼く清州式の「サムギョプサル」などが知られています。私は清州に住む友人に案内してもらい、「왕뚝배기감자탕」という店で「カムジャタン」を食べとても美味しかったので、辛いものを食べられる方にはおすすめです!

⑥大田(テジョン・대전)

 大田はソウルからKTXで約1時間、高速バスで約2時間でアクセスできる、韓国中部に位置する都市です。韓国を代表する科学・研究都市として知られ、政府系研究機関や科学に強い大学が集まっています。また大田は、韓国三大パン屋の一つである「聖心堂」があることでも有名です。私も名物の「明太バゲット」や「揚げそぼろパン」を買って、友達と分け合いながら食べました!笑 私が大田に行ったのは4月初旬で、お花見が目的でした。私が見に行ったスポットの中で特に綺麗だったのは、「テミ公園」と「尤菴史蹟公園」です。テミ公園は小高い丘が桜の木で覆われているような場所で、視界が全部桜で埋まるほどです笑 尤菴史蹟公園は文化財であり、朝鮮時代に建てられた伝統家屋が遺っている場所です。韓国の伝統的な建築と桜の調和を楽しむことができ、おすすめです!

⑦ 全州(チョンジュ・전주)

 全州へはKTXで約1時間40分、高速バスで約2時間40分です。韓国の伝統文化が色濃く残る都市で、「全州韓屋村」では韓服をレンタルして街歩きを楽しむこともできます。「ビビンバ」発祥の地としても有名で、多くの韓国料理を味わえるグルメの街でもあります。伝統家屋やおしゃれなカフェもたくさんあります。ここでは、私の個人的おすすめのスポット、カフェ、ご飯やさんを一つずつ紹介します♪ まずは「亜中湖図書館」です。ここはただの図書館ではなく、LPやCDも所蔵しており、設置されているプレイヤーを使って、湖を眺めながら音楽を楽しむことができます。図書館はガラス張りになっていて、大きな窓から綺麗な湖の景色を楽しめます。次に、「カフカ」というブックカフェをおすすめします。ここは本の販売もしているカフェで、アートブックや豆本など個性豊かな本が置かれています。壁にはカフェを訪れた人が自由に書いた詩が貼られているところも素敵でした。最後におすすめしたいのは、「全州ウェンイコンナムルクッパ」です。全州は豆もやしのあっさりスープ「コンナムルクッパ」の専門店が多いことでも知られています。ピリ辛のスープもカクテギも絶品で、いつか絶対に再訪しようと心に決めています笑

⑧高陽(コヤン・고양)

 高陽はソウルから地下鉄3号線などで約30~50分の距離にあり、訪れやすい都市です。ここも観光地というよりは日常生活圏なのですが、人の多いソウルを離れてゆったりと休日を楽しむにはぴったりの場所です。ここではそんな高陽の楽しみ方をいくつか紹介します!1つ目の楽しみ方は、「高陽ソノアリーナ」でバスケ観戦です。高陽はプロバスケチームである「高陽ソノ・スカイガンナーズ」の本拠地であるため、アリーナで頻繁に試合が行われます。韓国のプロバスケは日本に比べチケットがやや安く、気軽に観戦することができます!カン・ジフン選手など、私達と同世代の選手もプロとして活躍しています♪2つ目の楽しみ方は、韓国最大規模の「高陽国際花博覧会」です。毎年4〜5月に開催される博覧会では、世界中の珍しい花や植物の展示、巨大な野外テーマ庭園などが見られるほか、会場内で販売されるフードを楽しみながら自然の中でくつろぐことができます!3つ目の楽しみ方は、「パムリダンキル」でゆったりカフェ巡りです。高陽のアンティーク家具通りの路地裏におしゃれな飲食店やカフェが集まっており、パムリダンキルと呼ばれています。駅前でアクセスの良い場所ながら落ち着いた雰囲気を味わうことができ、週末にゆったり休息をとりたいときにぴったりです♪

⑨安養(アニャン・안양)

 安養へはソウルから地下鉄1号線で約40~50分です。ソウル大はソウルの最南端エリアに位置するのですが、ソウル大がある山「冠岳山」のすぐ下に安養があるため、非常にアクセスの良い場所です。このエリアにある実家からソウル大に通っている学生も少なくありません。安養も日常生活圏で、「ポムゲ」というエリアを中心に程よく発展している場所です。私は友人がここに住んでいたためよく訪れていました。安養にも「東便村カフェ通り」があり、たくさんのカフェが立ち並んでいます。犬を連れて散歩がて休みに来ている方も多く、雰囲気の良い場所です!ポムゲエリアの近くには「ピョンチョン塾通り」という、首都圏有数の大規模な学習塾街があります。立ち並ぶビルの大半が塾で埋まっており、韓国の受験熱を体感することのできる場所です笑

⑩麗水(ヨス・여수)

 麗水は韓国南部にある港町で、ソウル駅からKTXで約2時間50分~3時間で行くことができます。「麗水夜海(여수 밤바다)」という美しい夜景を歌った歌の舞台として知られており、国内から多くの観光客が訪れる場所です。代表的な観光地には、島まで徒歩で渡れる「梧桐島」、夜景で有名な「突山大橋」、食べ歩きグルメが集まった市民の憩いの場「李舜臣広場」などがあります。港町である麗水には大きな水産市場があり、私もここで魚を購入しホテルで捌いて食べたのですが、とても新鮮で美味しかったです!個人的におすすめしたいのは、「向日庵」です。大きな岩の洞窟を抜けると現れる向日庵は、絶壁の上に立つお寺で、長い歴史を持った場所です。本堂まで登っていく道はなかなかしんどいのですが、絶壁の上から見下ろす海は、私が今までの人生で見た全ての景色の中で一番綺麗な景色でした。

⑪群山(クンサン・군산)

 群山はソウルからKTXとバスを利用して約2時間30分~3時間、高速バスで約2時間40分ほどの距離にあります。日本統治時代の建物が数多く残る歴史ある街で、日本と西洋のスタイルが混ざった近代的な建物を見ることできます。ドラマや映画のロケ地としても有名で、私も「8月のクリスマス」、「タチャ」の聖地巡礼を兼ねて訪れました。有名な観光地としては、日本統治時代に建てられた「新興洞日本式家屋」、線路沿いにレトロなお店が立ち並ぶ「京岩洞鉄道村」、韓国の近代史を知ることができる「群山近代歴史博物館」、韓国に唯一現存する日本式のお寺「東国寺」などがあります。群山はお店やカフェ、大半の観光地が一つのエリアにぎゅっと集まっているため、短時間で観光がしやすい場所です。グルメとしては、港町であることから、海鮮がふんだんに使われた辛い「海鮮チャンポン」、カレイやシタビラメの仲間である「パクテ(カラアカシタビラメ)」などが有名です。また、韓国三大パン屋の一つであり韓国最古の老舗と言われているパン屋、「李盛堂」の本店もあります。あんパンと野菜パンが有名で、他にも豊富な種類のパンが売られています。歴史・グルメ・レトロな雰囲気を一度に味わえる魅力的な都市です。

ここまで、ソウル外の11都市・地域を紹介してきました。約1年間の留学を通してたくさんの地域を訪れたことで、韓国の魅力をより深く知ることができたと感じています。留学や観光で韓国を訪れる際は、ぜひソウル以外の都市も訪れてみてください!

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