CAMPUS Asia(Collective Action for Mobility Program of University Students in Asia)は、国際的に活躍できるグローバルな人材の育成と大学教育のグローバルな展開力の強化を目的に、日本・中国・韓国の大学がコンソーシアムを形成し、日本人学生の海外留学や外国人学生の積極的受入れ等、質保証を伴った学生交流や教育連携プログラムを実施する事業です。日本では、文部科学省の「大学の世界展開力強化事業」として行われています。

東京学芸大学は、2016年度からの第2モードにおいて日本の教員養成系大学として唯一採択され、2020年度まで、北京師範大学(中国)・ソウル教育大学校(韓国)と共に「東アジア教員養成国際大学院プログラム」を実施してきました。

文部科学省の事業としての活動は終了しましたが、東南アジアへの拡大を視野に広く東アジア・東南アジアの大学と連携して、引き続きプログラムを運営していきます。

「東アジア教員養成国際大学院プログラム」(実施期間:2016年10月~2021年3月)
日中韓の教員養成大学の拠点である東京学芸大学・北京師範大学(中国)・ソウル教育大学校(韓国)とのコンソーシアムにより、共同して教員養成の「キャンパス・アジア」を形成し、養成する人材像に従って、将来の東アジア地域、さらには世界で活躍できる高度な力量を備えた学校教員、スクールリーダー及び教育研究者の育成を目指すプログラムとして実施しました。

学生交流の面では、大学院・学部の各レベルで長期(半年~1年間)の交換留学や、相互の短期語学・文化研修プログラムなどを実施しました。さらに、キャンパス・アジア指定科目の共通履修を核にした修士課程のダブルディグリー・プログラムについて、東京学芸大学と北京師範大学、ソウル教育大学校それぞれとの間で開発し、2019年度から相互の学生派遣を開始しました。

◆ 身に付ける力
1 東アジア地域が共通に抱える多様化複雑化する教育課題に対応できる力
2 高度な知識と豊かな教養に裏打ちされた実践力・指導力
3 3国が誇る「授業研究」「実践研究」の方法に精通し、それを推進する力
4 東アジアから世界で活躍できる人材に求められる東アジア2言語・英語の運用力

◆ 養成する人材像
1 初等・中等教育学校で教える一般教員、「チーム学校」を担う教育支援人材
2 一般教員の教育力を各学校・地域でまとめあげ、発揮させる校長・副校長・主幹教諭等の教育指導職(スクールリーダー)や教育委員会指導主事等
3 1と2の養成と研修を担う大学教員